藤崎 理映子

 Rieco Fujisaki
2023.02.02  Blog
夜明け前には -1-



 

1月1日、

お家も綺麗に整えて

心穏やかな年始を迎えられたと思っていた。

 

しかし…!

 

初夢がとにかくひどい悪夢で、

涙を流しながら目が覚めた。

 

実は私はこれまでの人生で覚えている限り、

夢というものは悪夢しか見ていないほど

毎晩の悪夢との付き合いは長い。

 

身体は疲れているから眠りたくなるけれど、

眠ると現実以上に疲れる悪夢に、

毎日疲労困憊して目が覚める。

 

私のデビュー曲”Shining”の歌詞はこう始まる。

 

カーテン越しに笑ってる 新しい日の始まり

うんと背伸びしたなら そう Ready to start

お気に入りの曲かけて ハーブティーを淹れれば

それだけでなんだか Special day  “

 

 

なんという皮肉!

 

作っている本人は、そんな朝を迎えたことがない。

 

私の本当の朝の歌は、歌詞にするとこんな感じだろうか。

 

 

” ブランケット越しに残ってる おぞましい夢の終わり

どろり目を開けたなら そう have to start

吹き飛ばすような曲かけて コーヒーを流し込めば

それでようやく Normal day “

 

そんな悪夢とは長い付き合いの私も

夢と希望を感じたいはずの初夢から最高潮に酷い夢で、

ほとほと心も疲れ果てて目が覚めた。

 

なんだか視界も体も思考もどんよりと雲がかかって

現実になかなか戻ってこれない。

 

それに加えて、娘も最近夜中によく起き、

猫のロメオの発情期と体調の悪さも重なり

夜中によく鳴いちゃうので心配でますます眠りが浅くなってしまって

 

寝不足で体力も気力も

どんどんコントロールできないほどになってきてしまった。

 

 

12月までは、やりたいことが一気に溢れ出し、

気力もやる気もウキウキもドキドキも

全てがジェットコースターのようにやってきて走り抜けた。

 

 

だけど、そんな12月の暮れに

自分の中でガラガラと音を立てて、

これまで自分の中で大切に信じてきた

“思いやり”や、人を信じることへの概念が崩れ去る出来事があった。

 

そのときは、

 

まぁ、こんなこともあるよね。

 

と、理解しよう、流そうとしたけれど、

 

天秤座の私はバランスが崩れると

一気にどちらかに振り切ってしまう性質らしく

 

なにかが地面を突き破るほどバランスを崩して、静かに倒れた。

 

そんな風に、色んなことが一気に重なって

顔は笑顔は作っているけれども

心はいつもの自分に戻れない焦りや不安、もどかしさでいっぱいだった。

 

 

私が、揺らぎやすく、光と影のどちらも色濃く自分の中でいつも混在しているからこそ

表現したいもの、自分から生み出すものには

光を感じたい。

 

 

この心の中で常に表裏一体となっている深い闇の分だけ

強い光で外へと表現したいのかもしれない。

 

 

だからか、きっと私を知ってくれているみなさんには、

 

生まれてこの方、悪夢しか見たことない

 

という私は想像つかないだろうし、

きっとがっかりされるんじゃないか

 

と、どこかで感じていた。

 

 

光の人でありたいのに、

闇も強く私の中にあるから。

 

だけど…

 

(2へ続く)