藤崎 理映子

 Rieco Fujisaki
2018.06.02  Blog
出雲大社 歌の奉納

昨日は出雲大社さまでのご神事にて

歌の奉納をさせていただきました。

 

美しいお天気にも恵まれて、

奉納をさせていただいた拝殿には

柔らかな風が何度も訪れてくれました。

 

昨日の奉納は、

歌も、舞も、石笛も、

全てはその場から溢れてくるエネルギーを即興で捧げるというもの。

 

 

石笛の横澤和也先生の音は、

天と地を一気に繋ぐような光の架け橋のようでもあり、

地球が生まれたときから何度も生まれては消えてきた、

まるで山の頂きをごおごおと音もなく吹き抜けていく風のような響きでした。

 

 

石笛と一緒に舞う神田亜紀さんの姿は、

自然の精霊そのもの。

命が生まれる時の楽しくて美しくてどこか儚い、

エネルギーそのものでした。

生命へ、そして宇宙に生きる私たちへの祝福と感謝に満ちた真っ白な舞。

 

 

神さまがまるでここに降りてこられたような気配の拝殿の中、

私が神さまへ歌を捧げさせていただいている時は、

ただただ自然の存在の一部としてありたいということだけでした。

 

歌い始めると、

ふわっと入ってきたあまりにも優しい風に全身を包まれて

私を通して生まれてくるものを捧げさせていただくだけでした。

 

 

それ以上のことはなにもできませんでした。

 

 

でも、

 

“ただの存在であった。”

 

それが今の私の全てでしかないことが

終わってみれば嬉しくもありました。

 

 

今回初めて神様の前で歌わせていただくということで

日常から”神様”というものをいつもよりずっとずっと具体的に考えた日々でした。

 

一体 “出雲の神様” はどんな神様なんだろう??

 

どんな性格をされて、どんな雰囲気をされていて、何を喜ばれるのだろう。

 

私の中の神様のイメージは、威厳があって、少し怖いものでした。

そのどーん!とした全てを透かして見ることができる神様の前で何かをするというのは、

本当に素晴らしい選ばれし者しか何かをする資格がないものなのかもしれない。

 

そうだとしたら、私はその資格はとてもじゃないけれどあるような人物ではないし、

透かして見られたら、私には特別なものは何もないということがバレてしまうのではないか。

 

 

そんな風に、

神様はまるで小学校の頃の怖くて厳しい先生のようで、

その先生の前に立たされて自分の生き様を書いた作文を読むような気分になったものでした。

 

そして本番直前までその気持ちは拭えませんでした。

 

怖かったし、自分にはその資格がないんじゃないかという気持ちとの闘いでした。

 

 

だけど、

奉納前に大社の中を散策したり、地面に生える苔たちに触れたり

木々の間で煌めく木漏れ日を瞼で感じたり、

ざわざわとそよぐ木たちの声を聞き、

大社内で出会う見知らぬ人々と交わす会話と笑顔の中で気付き始めたこと。


 

神様は今目の前に、今この瞬間に感じているすべてなのかもしれないということ。

 

怖い先生のようななにか一人の存在、一人称ではなく

このふわふわと気持ちのいい苔たち、あの木漏れ日の温もり、木たちの優しい囁き、今言葉を交わした人の笑顔、

そのすべてが出雲の神さま、つまり”神様というもの”なのではないかと感じたんです。

 

そうしてぼんやりと全体を見つめ感じていると、いつの間にかすっと心が軽くなり、

奉納で拝殿に入ったときには、まるで懐かしいおばあちゃんのお家に帰ってきたような気持ちに不思議となったのです。

 

とても安心するような、温かい、まるでよく知っている大切な人のそばに帰ってきたかのような感覚でした。

 

そのとき、私の中から恐怖は消えていました。

 

ただただ、私のまま、私も自然の一部であり人間臭い弱さも美しさも脆さも喜びも悲しみももった、

ただの存在でいいと思えたのです。

 

神様は一(いち)ではなく、すべてだったなあ。

 

 

それが、今回最後に感じた気持ちでした。

 

神様はすべてである。

これはシンプルなことで、よく聞いてきた言葉だし感じていたつもりのことだったけれど

実際に心底それをただただ感じることができたのは、とても大きなことでした。

 

 

 

この素晴らしい機会を与えてくださった

渡邊 愛子さん、

株式会社リバーヴの皆様、

石笛の横澤和也先生、

舞の神田亜紀さん、

シンギングリンの瀬戸山祐一さん、

そしてあの時間を共に過ごして下さった皆様へ

心からの感謝でいっぱいです。

 

 

そしていつも私を、日本を、世界を、地球を見守って下さっている出雲の神様、

本当にありがとうございます。

 

 

優しくて大らかで楽しくて愉快で温かい、

出雲の神様が大好きです。